タイに住む日本人の
安心な生活をサポート
タイ赴任や渡航が決まった後は、引き継ぎや準備に忙しく予防接種まで日本で対応できないという方も多いと思います。そもそもタイで予防接種を受けることができるものか?と不安に思われている方もいらしゃると思います。どうぞ、ご安心ください。当院では幅広い種類のワクチンを準備しています。ご予約なしにご来院いただいても、対応可能です。タイ・バンコク等にご旅行中の接種も可能です。(黄熱病ワクチン・コロナワクチン除く)
タイにお住まいで、感染症が多い地域などにご出張予定がある方については、複数回の接種が必要になる場合がありますので、是非お早めに当院にご相談ください。
A型肝炎、B型肝炎、破傷風は必要です。腸チフス、狂犬病、日本脳炎はできれば接種してください。黄熱リスク国からの転勤では入国時にイエローカード(黄熱ワクチン接種証明書)の提示を求められます。
日本で定期予防接種として行われているものは必要です。また任意接種とされているもののうち、水痘、おたふく風邪、A型肝炎の接種も薦められます。日本脳炎は、日本と違い生ワクチンを用いています。3種混合(DTP)は、初回~3回目DPT+HB、4回目および5回目DPT、6回目dTとして接種します。
【タイで接種が推奨されるワクチンとその理由】については別記事にて詳しく解説してます。
日本とタイでは定期予防接種の種類やスケジュールが異なります。
出産された国も、渡航時期などが各家族さまで異なりますので、丁寧にしっかり状況をお聞きした後に、接種のスケジュールをお伝えいたします。
接種のスケジュールは、ワクチンの種類、それまでの接種履歴、年齢などによって異なりますので目安としてご参考ください。
※小児のワクチンスケジュールは下記リンクをご確認ください。
お子さまの予防接種をご希望の方はこちら
↓表は横にスクロールすることができます。接種スケジュールのダウンロードリンクはこちら。
疾患名 | 薬剤名 | 0日目 | 1週間後 | 3週間後 | 4週間後 | 8週間後 | 3ヶ月後 | 6ヶ月後 | 12ヶ月後 | 基礎接種後の抗体価持続時間(目安) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
インフルエンザ | Vaxigrip Tetra | 1 | 1回接種で1年間 | |||||||
FluarixTetra | ||||||||||
A型肝炎 | Avaxim | 1 | 2 | 2 | 1回接種で1年間 | |||||
Havirix | 2回接種で20年間 | |||||||||
B型肝炎 | Engerix | 1 | 2 | 3 | 3回接種後、定期的な抗体チェックを推奨 | |||||
A、B型肝炎混合 | Twinrix | 1 | 2 | 3 | ||||||
破傷風※1 | Tetanus Toxiod | 1 | 2 | 2 | 3 | 3 | 3回目接種で10年間 3回接種完了の方は 1回の追加接種 |
|||
Boostrix | ||||||||||
狂犬病※2 | Verorab | 1 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4回接種で5年間 3回接種で2年間 |
|||
Speeda | ||||||||||
日本脳炎 | Imojev | 1 | 1回接種で5年間 | |||||||
CD Java | 1 | 2 | 2回接種で3年間 | |||||||
風疹、はしか、おたふくかぜ | Priorix | 1 | 2 | 2回接種で10年間 - 20年間 | ||||||
腸チフス | Typhim | 1 | 1回接種で3~5年間 | |||||||
デング熱 | Dengvaxia | 1 | 2 | 3 | 2回接種で5年間 | |||||
QDENGA | 1 | 2 | 4〜60歳 | |||||||
肺炎球菌 | Pneumovax23 | 1 | 65歳以上 | |||||||
Prevnar13 | ||||||||||
子宮頸がんワクチン | Gardasil | 1 | 2 | 3 | 15歳ー45歳 | |||||
帯状疱疹 | Shingrix | 1 | 2 | 50歳以上 |
※1 1967年以前生まれの方、1968年以降生まれの方は1回接種。タイでは三種混合ワクチンをブースターとして単回接種することが多い。
※2 暴露前ワクチン接種歴有でも犬などに咬まれて狂犬病に感染した可能性がある場合には暴露後接種要。
↓表は横にスクロールすることができます。
薬剤名 |
1回目の費用 |
2回目 以降の費用 |
|
---|---|---|---|
インフルエンザ | Vaxigrip Tetra | 990B/本 | 900B/本 |
FluarixTetra | 900B/本 | ||
A型肝炎 | Avaxim | 3,200B/本 | 3,200B/本 |
Havirix | |||
B型肝炎 | Engerix | 900B/本 | 750B/本 |
A,B型肝炎混合 | Twinrix | 2,220B/本 | 1,800B/本 |
破傷風 | Tetanus Toxiod | 380B/本 | 380B/本 |
狂犬病 | Verorab | 1,330B/本 | 1,030B/本 |
Speeda | 1,150B/本 | 850B/本 | |
日本脳炎 | Imojev | 1,200B/本 | 1,030B/本 |
CD Jevax | 1,050B/本 | 890B/本 | |
風疹、はしか、 おたふくかぜ |
MMRⅡ | 1,020B/本 | 900B/本 |
腸チフス | Typhim | 1,220B/本 | |
デング熱 | Dengvaxia | 4,300B/本 | 4,300B/本 |
QDENGA | 4,800B/2本 | ||
肺炎球菌 | Pneumovax 23 | 3,320B/本 | |
Prevnar 13 | 4,330B/本 | ||
子宮頸がん ワクチン |
Gardasil 9 | 9,900B/1本 19,000B/3本 |
|
Shingrix | 13,800B/2本 |
ご予約なしで予防接種を
受けていただくことが可能です。
※医師の診断時に必要となりますので、過去の予防接種記録を必ずお持ちいただくことをお願いしています。記録が分からない場合には、抗体を調べる血液検査などが必要になる場合があります。
ワクチンは決められた期間内に必要な回数を接種することで、病気に対する抗体が効果的に作られます。医師がこれまでの接種履歴を確認する必要があるので、接種記録は必ずご持参ください。また、タイと日本では、同じ病気の予防ワクチンでも、種類が異なることがございます。種類によっては、接種回数等に違いがある場合があります。
症状の悪化や合併症の発生を防ぐため、また効果的に抗体を作る観点から、以下のケースはワクチン接種を避けなければならない場合があります。接種前に必ず医師とご相談ください。
よくあるご質問
ワクチンに関する「よくある質問」はこちらをご覧ください。
予防接種を受けたいのですが。
成人はタイで推奨される予防接種・ワクチン(成人)、お子様はタイで推奨される予防接種・ワクチン (小児)をご覧ください。
電話やメールで薬の依頼はできますか?
電話やメールでの処方はできません。外来をご受診ください。
日本と同じ薬はありますか?
商品名がちがっても成分の同じお薬がほとんど揃っています。医師に日本で服用していた商品名をお伝えください。
薬が多過ぎる。
薬が多いと思われる方は医師にご相談ください。また、他の医療機関に受診し、薬の処方を受けている方は、医師に服用中の薬についてお伝えください。
タイの薬は強いのでは?
たとえば同じ一錠の薬でも、日本の一錠と比較すると高配合量なものが多いので、ききめが強いと感じる方が多いようです。心配な方は医師にお伝えください。
タイで破傷風の予防接種は必要ですか?
タイに長期滞在のご予定がある方は接種を推奨します。「タイで推奨される接種すべきワクチンとその理由」のページを御覧ください。
タイに入国するには狂犬病ワクチンは必要ですか?
タイに長期滞在のご予定がある方は接種を推奨します。詳しくは「タイで推奨される接種すべきワクチンとは」のページを御覧ください。
長期タイに行く前に打つべきワクチンは?
A型肝炎、B型肝炎、破傷風、(狂犬病)、(日本脳炎)が推奨されます。詳しくは
「タイで接種が推奨されるワクチンとは」のページを御覧ください。
タイに旅行に行きます。必要な予防接種はありますか?
どのくらいの期間ご旅行されるかで、推奨されるワクチンが異なります。詳しくは「タイで推奨される接種すべきワクチンとその理由」のページを御覧ください。
タイと日本の予防接種の違いは何ですか?
小児は定期予防接種のスケジュールが日本と異なるため、タイで推奨される予防接種・ワクチン(小児)をご確認ください。
日本で子どもの予防接種が途中です。タイでも引き続き接種可能ですか?
引き続き接種可能です。スケジュールについては外来で担当医とご相談ください。一般的なタイでの接種スケジュールについてはタイで推奨される予防接種・ワクチン(小児)をご参照ください。
子宮頸がんワクチンは9歳と15歳で接種するのは何が違いますか?
まだHPVに感染していない初交前に接種することが最も重要です。接種の第一推奨年齢は10~14歳とされていますが、性交渉未経験の女性では14歳までの女性と同じく高いワクチン効果が見込まれます。
子宮頸がんワクチンは、性交済みですが接種した方が良いですか?
ワクチンに含まれる型の中で、すでに感染している型に対する治療的効果は全くありませんが、まだ感染していない方の将来の感染を予防することはできます。その点で接種する価値はあるため、希望があれば接種していただけます。
予防接種に保険は使えますか?
ご契約いただいている保険会社にお問い合わせください。
インフルエンザワクチンの予約は必要ですか?どこに行けばいいでしょうか。
すべての予防接種は予約不要です。(黄熱ワクチンを除く)日本人医療センタービル2階(健診センター)へ直接お越しください。(9時-14時 / 毎日)感染症専門医とのワクチンのご相談があるようでしたらご予約をお勧めします。
インフルエンザについてのお知らせは北半球型インフルエンザワクチン接種のご案内を御覧ください。
タイでデング熱ワクチンの接種は可能ですか?
世界保健機関(WHO)は武田薬品が開発したデング熱ワクチン「QDENGA(キューデンガ)」について、デング熱が大規模流行している地域で子どもへの接種を推奨すると発表しました。タイでも認可され当院でも接種を始めました。
詳しくはデング熱ワクチン(QDENGA)の予防接種開始(タイ・バンコク)を御覧ください。
タイで予防接種するにはいくらかかりますか?各ワクチンの費用を教えてください。
ワクチンのスケジュール、薬剤、費用に関しましてはタイで推奨される予防接種・ワクチン(成人)の料金のページからご確認いただけます。
持病の薬はありますか?
糖尿病、高血圧、高脂血症、喘息、心臓病、リウマチ、心療内科などの薬はございます。同じ商品名の薬がなくても成分が同じ、または薬効の類似した薬剤は処方が可能です。他の病気の薬もございます。メールでの薬の有無の問い合わせ対応はしていませんので、まずは一度受診してください。受診にはお薬手帳または薬剤名・成分がわかる診断書(英語)をご持参ください。
持病の薬に保険は使えますか?
海外旅行保険では持病には保険が使用できない等の利用規約があります。ご契約内容や保険商品により保険の適用が異なりますので、適用範囲については加入されている保険会社に直接ご確認下さい。薬は来タイ前に多めに処方してもらっておくと安心です。