子宮頸がんワクチンの接種について

閉じる
line instagram youtube

子宮頸がんワクチンの接種について



子宮頸がん

感染源

子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)によって引き起こされます。HPVは主に性交渉で感染し、性交渉を経験するほとんどの女男が生涯に感染を経験します。HPVには100種類以上の型があり、少なくとも13種類に発癌性が認められていますが、子宮頸がん及び前癌所見の70%は16型または18型の2種類が原因となります。それ以外のHPVとしては尖圭コンジローマの原因となる6型、11型が知られています。

症状と治療

ほとんどのHPV感染症は症状なく自然に治癒します。しかし、稀に、特定の型(もっとも多いのは16型と18型)のHPVが持続感染すると前癌病変につながり、子宮頸がんに進行することがあります。前癌病変や初期癌では症状が現れないこともあるため、定期的な検診が推奨されます。不正出血などの症状がある場合は医療機関への受診が勧められます。

ワクチンに関して

    子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)はまだHPVに感染していない初交前に接種することが最も重要です。WHOは9-13歳の少女に対して予防接種を受けることを推奨しています。初交後であっても、まだ感染していない型の将来の感染を予防することが期待できるため接種する価値はあります。
    当院では9価HPVワクチン(ガーダシル9)が接種可能です。
    性交未経験の女性に接種した場合、ガーダシル9は子宮頸がんの約90%の予防が期待できます。

    回数

    ガーダシル9は15歳の誕生日前日までに初回接種した場合には0、6か月後の2回、初回接種が15歳以上の場合には0、2、6か月後の3回接種します。
    ・抗体持続期間
    現在のところガーダシル9ではワクチン効果は少なくとも8年間は維持されることが確認されています。

             

      タイに渡航予定がありその他のワクチン(狂犬病、デング熱等)の接種もご希望の方はタイで推奨される予防接種・ワクチン(成人)をご覧ください

      コラム一覧へ

      ↑