こんにちは日本人医療職ボランティアです。12月に入りもうすぐ今年も終わりですね。
7月から全6回で開催されていたサミティヴェート病院スクムビットのみなみ先生の小児科の勉強会もついに最終回を迎えました。
前回までのレポートはこちらから!
イベントレポ♪「小児科 南先生の勉強会に参加しました!」
イベントレポ♪「小児科 南先生の勉強会に参加しました!」【後半】
今回のテーマはこどもの救急「せき・ゼエゼエする」。
前回に続き、日本小児科学会が作成した冊子「こどもの救急」を元にレントゲン写真や絵も使用してわかりやすくお話してくださいました。
子どもが咳をしたとき、まずは症状がどのくらい続いているか大きく2パターンに分けて考えます。
1つは「急に」悪くなったとき。
2つ目は「2週間以上」長引いているとき。
⇒ このような症状があればすぐに病院へ!
声がかすれて、オットセイの鳴き声のような咳をするのは“クループ症候群”。のどの上の方(気管の周り)が腫れて、気管が細くなって息が吸いにくくなります。
その他にも次のような原因で息が吸いにくくなります。
呼吸が早くなるのは・・・・
それから、ゼーゼー、ヒューヒューと息を吐くときに音がするぜんそく。ぜんそくは慢性気管支炎で、ぜんそく発作はその気管支炎が急性悪化したときだそうです。ぜんそく体質は、発作がないときから気管支の粘膜が腫れているので、正常の気管支より細く咳が出やすい状態。ぜんそく発作が起きたときは、気管支周囲の筋肉が縮まっているので、薬を使わないと元には戻りにくく、我慢するほど悪化するそうです。
このように、ぜんそくは症状に合わせてステロイド剤や気管支拡張薬を使って治療します。
約半数が鼻に原因があるそう。小児科よりも耳鼻科の受診を。それでも続く場合は、アレルギー科の受診をしてくださいとのことです。
南先生から、タイで子育てをするお母さんたちに治療を受けるうえで大切なことを教えていただきました。
なんでこの治療をするのだろう・・・そう感じた時はお母さんから医師に「なんでこの治療をするのですか?」と質問してくださいと。お母さんが納得してから、子供に治療をうけさせましょう。
そして、タイの医師もお母さんたちから質問されることに慣れていくことも大切です、と。
南先生の勉強会は今回で終了となりましたが、病院では来年もここバンコクにお住いの地域の皆さんに向けたセミナーが開催されます。病院HPにお知らせが掲載されるので、ご興味があればぜひ一緒に参加してみませんか★
これからもイベントレポで紹介させてもらいますね!
次回をお楽しみに…☆★