こんにちは日本人医療職ボランティアです。最近は急な雨が多くなりましたね・・・
今回は、病院で開催された南先生の勉強会について、全6回シリーズの第1回セミナー、後半編をおとどけします。
前半編はこどもの不慮の事故についてでした。今回の後半編ではこどもの救急「発熱」について紹介します。
皆さん“お子さんがどのような状態になると怖いと感じますか?”
・熱が高い
・ひきつける
・吐き続ける
・痛がる
・泣き止まない
・ヒーヒーゼーゼー
・咬まれた
⇒南先生によると、このようなとき医師がまず考えるのは、この症状がどの程度いのちをおびやかすものなのか、後遺症を残すことにつながるかどうか。早期発見で早く見つけて治せるものか…という事だそうです。
子供は体の内側からくる病気だけでなく、感染症やウイルスなど外からの原因で重症になることもあるそう。
脳炎・髄膜炎・敗血症・重症肺炎・・・・挙げてみるときりがないですね。
ではママさんはこういったリスクに備えて日頃から何を気をつけていたらいいのでしょうか…?
皆さんは、お子さんの平熱を知っていますか?
日ごろ“お熱がでた”という状態は何度くらいからからをイメージされるでしょうか?
37℃?38℃?病院に行くのは何度くらいから?
一般的に子どもの発熱と言われるのは38℃前後~ですが、南先生によると、実は熱の高さは病気の重症度にあまり関係なく、大切なのは月齢と熱以外の症状なのだそうです。
*1か月未満の赤ちゃんは即入院!
赤ちゃんはお腹にいるときに、ママから免疫をもらっているので生まれてしばらくの期間は外からの菌やウィルスに対して抵抗力があります。だから1か月未満の子はまず風邪をひかないし熱も出ない、というのが一般的。
発熱した場合は、大腸菌からの髄膜炎などが疑われるそう。すぐに病院に行きましょう!
*3か月未満の赤ちゃんは病院へ
3か月未満の赤ちゃんにも、ママからもらった病気への抵抗力が残っているので、発熱する病気や風邪にかかりにくいそうです。
この生後1か月~3か月の間に発熱するという事はママからもらった免疫力では抵抗できない病気にかかっている可能性が高いのでできるだけ早く病院へ行く必要があります。
*3か月から6歳
熱があって元気がない、ぐったりしている、活気がない
→ 病院へ
熱があっても活気がある・食事や水分摂取ができている
→ 急いで病院へ行かなくてもよいので自宅で様子を見る
また、気を配るのは発熱だけでなく、その逆の場合もあるそうです。小さい赤ちゃんの重症な病気の兆候に手足が冷たくなる低体温があります。35℃台で活気がないと緊急事態!!
熱が「高い」ことだけに気をとられないように注意したいものですね。
さらに南先生は発熱に対して世界での捉え方をご紹介してくれました。
発熱に対する世界の常識(アメリカAAP・イギリスNICE)
熱自体が健康を害することはなく、熱はウイルスを殺すなど抵抗力を高める解熱剤は、熱を無理に下げるのではなく、熱による不快感をやわらげるために使うもの。
熱を下げることにハラハラするよりも水分補給をこまめにすることが大切!
→ 子供は大人よりも体の水分が多いため、水分が抜けやすく脱水になりやすいとのことでした。
熱が出た時に、すぐに病院へ行かなければならないか、少し様子をみてもよいか・・
それを知っているだけでも、いざという時に慌てずに対応できそうですよね。
また、“いつもと違う様子”に気づくためにも“何気ない毎日の様子”にも気を配ってあげたいものです♬
日本の小児科の先生から直接お話がきけるチャンスです!
ぜひ、一緒に楽しく勉強してみませんか?
9月の勉強会の内容については次回のイベントレポ♪で紹介しますね。
次回をお楽しみに…☆★