イベントレポ♪「小児科 南先生の勉強会に参加しました!」

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イベントレポ♪「小児科 南先生の勉強会に参加しました!」

こんにちは日本人医療職ボランティアです。日本人小学校はそろそろ夏休みにはいりますね。
今回は、病院で開催された南先生の勉強会のレポートをお届けします☆

勉強会の様子

テーマは「こどもの救急」

たとえば・・・・こどもが熱を出したとき
熱が何度だったら、どんな症状だったら病院にいったらいい?
熱はあるけどいつも通りに遊んでいるし…家で様子をみても大丈夫かな?
そんな疑問に先生が分かりやすく答えてくれる全6回シリーズのセミナー。

子供の症状をビデオで紹介したり、先生がお話の途中で質問コーナーを設けてくれたり。

しかも、赤ちゃんも一緒に参加できる♪
会場にはマットやおもちゃも準備されていて、赤ちゃんをあやしながら聞けるとてもアットホームでママに優しい勉強会でした♬♬

勉強会の様子

南先生は大阪にある高槻病院、小児科の先生。

プライベートではバンコク走遊会に参加して24時間マラソンに参加(!)するなど、 走る事、運動がご趣味のアウトドア派★☆
セミナー中にはママさんたちの様子にも気を配ってくれるとても優しい先生です。

南先生

海外で日本人の小児科の先生から直にお話が聴けるチャンスとあって私たちボランティアも開催前からワクワクしていました。
今回は全6回シリーズのうちの第1回セミナーの内容について前半編をお届けします。

こどもの不慮の事故について

こどもが成長していくのは嬉しいことだけれど、成長とともに 動ける範囲・できる事もうつりかわり、思わぬ事故が増えてしまうのも事実・・・とくに小さいうちは家の外よりも中に危険が潜んでいるそうです。

勉強会の様子

0歳に多いのは窒息、やはりうつぶせ寝は危険。

お風呂の水もたった5cmでも、赤ちゃんの顔がつかってしまえば溺れてしまう深さ。
大人にとっては「こんなことで?」というレベルでもまだ自由に動けない子供達にとったら大問題なんです。
ママが髪を洗っているときに注意する、お風呂にお水を溜めておかないことで防げるそうです。

次に小さいこどもに多い誤嚥(ごえん)…異物を間違ってのんでしまうこと。
どのくらの大きさが危険かそうでないかの目安になるか知っていますか?
500円玉は?
ブロックは?
うちのおもちゃは?
誤嚥を防げる目安は38mm以上。38mmを具体的にイメージしやすいのは日本のトイレットペーパーの芯の大きさだそうです。

飲み込んでしまうと特に危険なのはボタン電池。2個飲み込んでしまうと電流が流れて腸に穴が開いてしまうこともあるそう。
おもちゃに使われていることも多いので、電池交換のときも気を付けたいですね!

もう少しこどもが大きくなると心配なこと・・・・

転落
年齢にかかわらず、1m以内の高さであれば原則問題はないそう。
ベビーベッドの高さにも気をつかいたいところです。

衝突
子供が走っていてもその程度のスピードで動いていないもの(壁や柱)に当たることは大丈夫。
もちろん動いているもの(車やバイク)に当たることは危険なのですぐに病院へ。

たんこぶ
2cm以内であれば大丈夫。2cm以上であれば、たんこぶの下に骨折、その下に出血の可能性があるので病院へ。
頭をぶつけても、たんこぶがなければ出血していないので大丈夫。

日本で昔から言われている、“ぶつけてもたんこぶができていれば大丈夫”は 必ずしもそうではないそうです。
これは初耳の方も多いかも?

勉強会の様子

★ここに書いていることはあくまでも目安なのでママが心配であったり、病院へ行った方がいいなと思ったときはすぐに病院へいってくださいね★

そして今回のセミナーでは、「こどもの救急」という冊子もいただきました。

冊子(こどもの救急)

これはこどもの救急時にどのように対応したらいいかを教えてくれる強い味方。

日本では救急時に#8000に電話をすると主に看護師が対応してくれるシステムがあってそちらと日本小児科学会が協力して作成したという

医療職の私たちにも勉強になる事が盛りだくさんな内容の90分でした。


勉強会の様子

こどもの救急「発熱」については次回の記事、“南先生の第1回セミナー後半編”で紹介しますね。

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