バンコク首都圏で微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が上昇

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バンコク首都圏で微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が上昇

2019年1月12日(土)、13日(日)の週末、バンコク首都圏では危険な微小粒子上物質(PM2.5)による大気汚染の注意が喚起されていましたが、タイ国公害管理局によると1月14日(月)も同様の状況が続き、15日(火)には悪化を見込んでいると発表しています。さらにその後、どのぐらいの期間この大気汚染が続くのかは不明とのことです。

排気ガス、道路工事、コンドミニアムや大量輸送システムの建設などによる粉塵が滞留している状態に乾季で大気が停滞していることが重なり、PM2.5の濃度が上昇したとみられています。
確かにここ数日、曇っているような日々が続いていますね。18年2月頃にも警報が続きました。この乾季の時期は大気汚染に注意したいですね。

PM2.5

この大気汚染の要因とされる有害物質の多くは「粒子状物質」と呼ばれ、工場のばい煙・自動車の排気ガス等に含まれる「粉」のようなものです。特にPM2.5は、その小ささが問題。PM2.5とは浮遊粒子状物質のサイズを指し、1µm(マイクロメートル)は0.001mm(ミリメートル)、花粉のサイズは10~100µmですのでこの物質は極めて小さくいことが分かると思います。これが呼吸とともに肺の奥まで到達し健康に影響があると懸念されています。

このごく小さな粒子状物質PM2.5を防ぐためには、一般的に手に入る、風邪をひいたときに使用するマスクではなく「N95マスク(Particulate Respirator Type N95)」と呼ばれる、小さい粒子の吸入を防ぐことができるマスクの着用がより効果的です。

N95マスク(Particulate Respirator Type N95)

N95マスク(Particulate Respirator Type N95)

また、警告が出ている期間は下記に注意しましょう

  • 外出や屋外でのアクティビティは控える。やむを得ず外に出る場合にはPM2.5に対応できるマスクを着用しましょう。
  • ジョギングやサイクリング、水泳などの屋外での運動は控える。大気汚染に対する警告が出ている間は屋内でジムで汗を流したり、ヨガやバドミントンなどを楽しみましょう。
  • 部屋の中でほうきで掃いたり、電飾を触ったりなど、埃が舞い立つような動作は避けましょう。
  • 体調がすぐれない場合はすぐに病院にかかりましょう。

「粒子状物質」は肺の奥、さらには血管へと侵入しやすく、ぜんそく・気管支炎・肺や心臓疾患の発生リスクの増加、さらには肺がんや循環器系疾患による死亡リスクが増加すると言われています。特に、乳幼児、妊婦、高齢者、慢性病のある方は注意が必要です。

日本語では、こちらのサイトでバンコクのリアルタイム大気質指標が見られます。

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