雨季もそろそろ終わりの時期ですが、バンコクでは9月下旬から毎日のように雨が降り続いていますね。 サミティヴェート病院スクムビットでは先週頃から日本人のデング熱感染者が急増、中には入院している方もいます。
デング熱はタイでは雨季に患者が増える「熱帯ならではの病気」で重症化すると死亡することもあります。どのような病気か、どのように予防するかを今回は見ていきたいと思います。
2014年に日本でも流行し症例が多数報告されましたので、日本人にも認知度が高い病気だと思います。熱帯や亜熱帯に広く生息するネッタイシマカなどの蚊が媒介する感染症です。潜伏期間は3~7日ほどで、発症すると急な高熱、頭痛、関節痛などの症状を伴います。重症化すると死に至る可能性もある、注意したい病気です。
タイでは年間を通じて発症が見られますが、特に患者が増えるのは蚊の繁殖する雨季。タイ国保健省の発表によると、2018年年初から9月8日までの時点で、デング熱感染者は 52,670人、死者が69人出ています。バンコクでは5,899人のデング熱感染者、死者が5人となっています。
とにかく予防が大切な病気です。デング熱を媒介する蚊は日中に活動します。蚊に刺されないように細心の注意を払いましょう。
いかがでしたでしょうか。
感染に気を付けたいのは、子ども、慢性病にかかっている人、高齢者とされています。しかしながら統計上はタイではデング熱に感染し症状が出る人の8割が5歳~34歳と報告されており、働く世代も注意が必要です。
※小児に対する虫除け剤の使用については、厚生労働省検疫所のこちらのページをご覧ください。
Centers for Disease Control and Prevention: Dengue
Ministry of Public Health Thailand, Department of Disease Control-สถานการณ์ โรคไข้เลือดออก ข้อมูล ณ วันที่ 10 พฤษภาคม 2561