タイに住む日本人の
安心な生活をサポート
妊娠中に接種が推奨されるワクチンには、妊婦と新生児を感染症から守るうえで重要です。タイで妊娠中に推奨される代表的なワクチンには、インフルエンザワクチン、百日咳を含む三種混合ワクチン(Tdap)、RSウイルス(RSV)ワクチンなどがあります。
接種のタイミングや必要性は、妊婦さんの体調や妊娠週数によって異なります。必ず産婦人科の主治医に相談しながら進めましょう。
妊婦の重症化予防と、赤ちゃんへの感染リスクの軽減
インフルエンザは、妊婦さんが感染すると重症化しやすくなるといわれています。不活化ワクチンのため、妊娠中でも安全性が高く、安心して接種できます。また、生後6か月未満の赤ちゃんはインフルエンザワクチンを接種できないため、母体からの抗体が赤ちゃんを守る「母子免疫」の効果も期待できます。
詳しくは
インフルエンザワクチン・予防接種のご案内をご覧ください。
生後6ヶ月未満に重症化しやすい百日咳から赤ちゃんを守る
百日咳は生後6ヶ月未満にとって重症化リスクのある呼吸器感染症です。妊娠後期にTdapワクチンを接種することで、母体が作った抗体が胎盤を通して赤ちゃんに移行し、生後すぐから予防効果を発揮します。破傷風、ジフテリアとの3種混合ワクチンです。
詳しくは
日本で百日咳が流行中~タイ在住者も予防を~をご覧ください。
生後6ヶ月未満のRSウイルス感染による重症化を予防
RSウイルスは、乳児の細気管支炎や肺炎などの原因となることがあり、特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんでは重症化するリスクがあります。妊娠中に接種することで、母体の抗体が赤ちゃんに移行し、生まれてからの数か月間、赤ちゃんを感染から守る効果が期待されます。
詳しくは
妊婦に対するRSウイルスワクチン(ABRYSVO/アブリスボ)をご覧ください。
風しん、麻しん(はしか)、水ぼうそうなどの生ワクチンは、妊娠中には接種できません。生ワクチンとは、細菌・ウイルスの毒性を弱めて「病原性をなくしたもの」を使って作られます。
妊婦が生ワクチンを接種した場合、体内で増殖したウイルスが胎児に感染する可能性を理論上完全に否定できないとされています。そのため、妊娠中の接種は避ける必要があります。
※妊娠を希望する方は、妊娠前に風しん・麻しんなどの抗体検査を行い、必要があればワクチンを接種し、接種後は2か月以上避妊することが推奨されています。
※ただし、いずれの生ワクチンも現状、胎児の有害事象は確認されていません。もし妊娠した場合は妊娠継続可能です。
妊婦が風しんに感染すると、胎児に先天性風しん症候群(CRS)などの影響が及ぶおそれがあるため、妊婦本人だけでなく、同居するパートナーの予防も重要です。
当院では、風しん単独のワクチンは扱っておりませんが、麻しん(はしか)・風しん・おたふくかぜの三種混合ワクチン(MMRワクチン)の接種が可能です。2回接種の場合は1回目から4週間開けて2回目を接種します。
成人(18歳以上) | ||
受付・接種場所 |
内科 | 日本人健康診断センター |
日時 | 毎日/8:00-22:00 | 毎日/8:00-14:00 |
予約 |
不要/ 接種前に医師の問診があります |
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費用 |
◎MMRワクチン 1030バーツ/本、 ◎風疹抗体検査 900バーツ~ |
妊婦健診時に担当医にワクチン接種希望の旨をご相談ください。接種場所についてご案内差し上げます。
日本人窓口やコールセンターで予約はせず、必ず産婦人科の担当医と相談の上ご予約ください。