一般歯科(保存修復)は詰め物、虫歯治療、歯科検診などを中心に一般的な口腔内治療に対応しています。できるだけ歯質と歯の神経(歯髄)の保存を重視した修復治療に力を入れています。歯に関する相談も、まずは一般歯科(保存修復)を受診してください。一般歯科で扱えない専門的な病症に対しては、専門医へ患者を誘導するなどパイプの役割も果たしています。
むし歯は非常に罹患率が高く、ほとんどの人が生涯のうちに一度はかかる疾患です。痛みを伴い、自然には治癒しないため、治療が必要です。特にむし歯が発生しやすい部位は、臼歯の溝や前歯の裏側のくぼみ(小窩裂溝)、歯と歯の間(歯間部)、および歯ぐきに近い部分(歯頚部)です。これらの部位はプラークの除去が難しいため、むし歯ができやすくなります。
初期の虫歯は自覚症状のないことがほとんどです。進行していくと下記のような症状があらわれます。
むし歯が歯の表層に限られる場合は、削らず再石灰化を期待します。
むし歯がさらに進行して歯の神経に達すると、神経を取る必要があります。根管治療(歯の神経の治療)は専門医が行います。
詰め物は、小さな虫歯を削った後の穴を塞ぐための補綴物で、インレーとも呼ばれます。
歯を大きく削った場合、歯に完全に重ねるタイプの補綴物で治療を行う必要があり、これを被せ物といいます。被せ物はクラウンとも呼ばれます。被せ物治療は補綴科で行います。
レジンは、虫歯治療でよく使われるコンポジットレジンというプラスチックの一種です。虫歯でできた穴に柔らかい状態で填め込み、光を当てることで硬化します。色も豊富に揃っているため、患者の歯に合わせることができます。
しかし、レジンはプラスチックであるため、摩耗や変色が避けられず、寿命は通常2〜3年と言われています。状況によってはもっと短くなることもあります。したがって、「レジンが一生持つ」とは考えず、定期的な歯科チェックが重要です。破損があると再び虫歯が発生するリスクも高まります。
銀歯は、保険診療でよく使用される素材で、特に奥歯などの強度が求められる部位に適しています。
銀歯のメリットとしては、費用負担が少なく、強度が高いことが挙げられますが、デメリットも多くあります。
金歯はその耐久性が最大の特徴で、強度の高い金属でできているため、日常生活での割れや摩耗の心配がほとんどありません。柔軟性にも優れ、歯の形に馴染むことで長期間使用できるため、特に噛む力が強い人には最適な素材です。
また、金属アレルギーのリスクが低いため、アレルギーが心配な方にも適しています。
セラミックは透明感やツヤ、色の再現性が高く、近くで見ても自分の歯と見間違えるほどの審美性を持っています。このため、特に前歯など見える部分にこだわりたい方に人気の素材です。また、機能性にも優れており、丈夫で長持ちする特徴があります。セラミックは経年劣化による着色や変形のリスクが低く、虫歯再発の可能性も少ないため、安心して長期間使用できます。また、金属を使用しないセラミック製品もあり、金属アレルギーの心配がないのも大きなメリットです。
う蝕(むし歯)や歯周病の予防と早期発見・治療のために定期的に歯の健康診査(歯科健康診査、歯科健診)を受けることは大切です。
6ヶ月から1年に1回、定期検診とクリーニングを受けることは虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去し虫歯の早期発見と予防に繋がります。
詳しくは歯のクリーニング (歯石取り)をご覧ください。
歯科は予約制ですが、強い痛みがあり当日に診てもらいたい場合には日本人相談窓口(020-222-122)へお電話ください。
予約のお電話で詳しく症状をお話ください。詰め物が取れた場合、詰め物の大きさによってご案内する専門医が異なります。
使える場合もありますので、取れた詰め物をご持参ください。
6ヶ月から1年に1回、定期検診とクリーニングを受けることは虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去し虫歯の早期発見と予防に繋がります。