エキゾチックな秘境のみならず、近代的な都会でも生活習慣の違いや衛生状態に悩まされることが多いかもしれません。「下痢」もそんな心配の一つではないでしょうか。
下痢とは、1日に3回以上の排便があり、その排便がいつもより固形物が少ないことを指します。重篤な感染症の場合、排便時に血が混じることもあります。
下痢の原因として最も一般的なのは大腸菌ですが、その他にも赤痢菌や寄生虫感染症、ロタウイルス(大人よりも幼児が感染しやすい)なども下痢の原因となります。
前述の細菌やウイルスなどの感染症は、通常、食べ物や飲み物から胃に入ります。またはトイレに行った後にきちんと手を洗えておらずその手で食べ物や飲み物に触れると、付着した細菌が体内に移る可能性があります。
食品の調理方法も下痢の原因となります。食べ物が適切に洗われていなかったり、清潔でなかったりすると、食べたときに細菌が体内に入ってしまいます。このような場合は通常、急性の下痢を引き起こします。
症状としては、腹痛、疲労感、発熱があります。
気をつけなければならないのが、脱水症状や体内のミネラルが急激に減少する場合です。これらは生命に関わりますので下痢がひどい場合には医療機関を受診しましょう。
※経口補水液を混ぜてから24時間以内に飲みきれなかった場合は、廃棄してください。
脱水症状があったり、細菌性の下痢などは重篤化する可能性があります。早期に適切な治療を行わなければ、治療期間が長引いたり、命の危険性もあり得ます。上記のような医療機関を受診したほうがいい症状がある場合は、早急に医療機関にかかることをおすすめします。
下痢止めは、ウイルスや細菌などが原因の感染性腸炎の場合、病原体が腸内にとどまる可能性があるため、患者さん自身の判断で服用せず、医師の判断・処方のもとで、服用したほうが良いでしょう。
体力の弱い小児や高齢者の場合、ひどい下痢により脱水症状を起こしやすいため、より慎重な対応が必要です。脱水症状から急性の腎不全に陥った場合、重篤な状態になり得ます。重篤化するリスクを減らすためにも、入院による持続点滴が必要になることもあります。
24時間来院可能です。22時以降はER(救急外来)へお越しください。
具合が悪くなった際は、ご予約の必要はありませんので、まずはご来院ください。
尾﨑 岳 (おざき たかし) 医師
サミティベート病院 医療コーディネーティングドクター
消化器外科専門医・指導医。がん治療認定医、関西医科大学医学部非常勤講師。関西医科大学消化器外科および大阪府済生会泉尾病院を経て来タイ。当院では入院患者さんの訪室、無料の医療相談、またご希望があれば外来時の説明や手術前の相談など幅広く日本人患者をサポート。趣味はロードバイク。実用タイ語4級取得。
Benjarat Promjunyakul 医師
SAMITIVEJ SRINAKARIN
https://www.samitivejhospitals.com/article/detail/diarrhea
サミティベート病院 公式日本語インスタグラム
https://www.instagram.com/samitivej_suk_jpn/
サミティベート病院 公式日本語LINE(発信専用)
@samitivej_suk
https://lin.ee/xx6Bwga