様々な映像コンテンツを楽しめるようになった現代社会。テレビはもちろんのこと、パソコン、タブレット、スマートフォンなしでは私たちの生活は成り立たないといっても過言ではないでしょう。
手軽にそれらの機器を利用できるようになった反面、私たちの目は常に酷使されている状況に陥っています。日中のスキマ時間にはスマートフォンをいじり、帰宅後はテレビやパソコンを見る。
ここタイでも、子どもにしばしの娯楽のためにスマートフォンやタブレットを与えているご家族も多いのではないでしょうか。今回はデジタル機器の過剰使用が子どもの目に与える影響について考えてみたいと思います。
デジタル眼精疲労の最大の原因はブルーライト。デジタル機器から発生するブルーライトを長時間見つめると、まばたきの回数が減るため目の水分が失われ、ドライアイや目の不快感が生じます。これがデジタル眼精疲労につながります。子どもは症状があっても訴えることが少なく、画面が目の不快感の原因であると認識できているとは限りません。保護者が子どもの症状にできるだけ早く気づいてあげる必要があります。
主なデジタル眼精疲労の症状には目の赤み、かゆみ、乾燥感、かすみ、疲れ目、焦点が合いにくい、頭痛、首や腰の痛み等があります。多くの子どもは症状が出ても自分では認識できないため、子どもが画面を見ているときに表れるサインを、保護者が見逃さないようにすることが重要です。気になる様子が見られたら、医師に相談しましょう。
同じ光でも、屋外で自然の光を浴びるのは目に良く、近視のリスクも減ります。6歳になるまでは、成長と学習意欲を促す重要な時期です。この時期は子どもにスマートフォンやタブレットを使用させるのは短時間にし、日中は、親子で一緒に絵を描いたり、工作をしたり、スポーツをしたり、植物を育てたり、散歩や公園に行ったり。夜は部屋を暗くして早く寝ましょう。
一日の光をきちんとマネジメントし、せっかくのタイでの生活を、子どもと一緒にアクティブに活動していきたいですね。