タイの魅力と言えばやはりメラルドグリーンに輝く南国の海!そんなきれいなビーチ、美味しいタイフードとアルコールに囲まれながらゆっくりと過ごせば、都会の喧騒など忘れてしまいますね。
でも浮かれすぎも注意!安全に楽しく過ごすために、ビーチで気をつけたいリスクをご紹介します。
タイのリゾートアイランドに来たからには本格的なリゾートを、ということでアイランドホッピングをされる方も多いことと思います。乗客100名以上の大きな客船で行くツアーもありますが、乗客10名程のスピードボートで移動することも多々あり、特に後者の場合は天候によっては激しい揺れが数十分続き、「船酔い」で苦しむ方も・・・。
乗り物の振動や加速、体の傾斜などの刺激は、平衡感覚をつかさどっている内耳の半規管と前庭でとらえられます。頭の位置と目から入る情報がズレて混乱すると乗り物酔いが起こります。乗り物酔いの大きな原因は、頭と眼球の位置情報のズレにうまく対処できず、吐き気、冷や汗、思考力の低下などの症状が引き起こされることがあります。ボートの場合にはこれらの症状によりボートから落下してしまうこともあるために注意が必要です。
ビーチリゾートに出かけたら、海で遊んで時間を過ごしたりすることが多いでしょう。タイでしばしば報告されるのはクラゲでの死亡事故。クラゲは海岸でも深海でも見られます。特にカツオノエボシ(Portuguese man o’ war)という長い糸状の触手を持つものには要注意です。
ファイヤーコーラル(火炎サンゴ・Fire coral)も毒があります。一見、他の美しいサンゴと変わらないように見えますが、実はクラゲと同等に非常に毒性が高く、注意が必要です。ファイヤーコーラルもやはり海岸でも深海でも見られ、毒のないサンゴに隠れて生息していることもよくあります。触れると火傷したように熱く激しい痛みが走ります。毒そのものはカツオノエボシの毒性よりは低いものの、刺されたショックでダイバーが溺れてしまうこともあります。
ウニも避けたほうがいい生物の一つです。長いトゲのものは通常、毒はありませんが触れるとやはり痛いので気をつけましょう。一方、短いトゲを持つウニのなかには、胴体の下に毒のあるトゲを持つものもおり、トゲの先にある嚢から毒を放ちます。ウニの毒素にアレルギー反応を起こす人は、刺されると最悪の場合死に至ることもあるため注意が必要です。
海では日焼け対策は完璧にしている方も多いことでしょう・・・が、「熱中症対策」はいかがでしょうか?
意外と多い海での熱中症。特に体温調整のうまくできない子どもには中飛が必要です。海の中では太陽の光を遮るものがなく、海岸でも涼しい海風が吹いているため、水遊びや砂遊びに夢中になりすぎるといつの間にか熱中症になってしまっている危険性があります。熱中症の兆候として、吐き気や頭痛、めまいなどが挙げられます。重症化すると意識を失ってしまうこともあります。
せっかく海に出かけるなら思いっきり開放的に満喫したいですね。出かける前に必要な情報を集め、十分な準備を行なうように心がけたいものです。