緊急時用タイでの救急車の呼び方! 日本との違いをわかりやすく解説

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緊急時用タイでの救急車の呼び方! 日本との違いをわかりやすく解説

2018年10月に開催した、第2回「榎本先生に何でも聞いちゃおうの会」。座談会形式でお子さんの健康に関するママ達の日頃の質問にたくさん答えました。
座談会の模様をブロガーさんが書いてくれましたので、会の模様はこちらをご覧ください。

そこで、「タイでも救急車は呼べるんですか?」という質問が挙がりましたので、今回は「タイでの救急車の呼び方」の記事をお届けいたします!

救急外来にかかる

いつもは健康にしていても病気というのは急になるもの。
特に小さなお子さんがいたり、単身赴任でタイに住んでいたり、という方は急に具合が悪くなったらどうしよう、と考えたことはありませんか。

サミティヴェート病院スクムビットには、「救急外来(ER)」があり、この部署は24時間365日、急病の患者さんの受け入れや、救急車派遣を行なっています。
夜間でも必ず外科医・産婦人科医・麻酔科医・小児科医が当直し、さらに専門医が必要な場合には呼び出して対応することも可能です。
また、深夜には一人になりますが、日本語通訳も毎日当直していますのでご安心ください。

救急外来は、当院の地階にあるセブンイレブンのちょうど真上に位置しています。車でいらっしゃる際には、当院の敷地に入ってからすぐ左手にあるスロープを上がると、すぐに正面に見えます。
救急外来の前に車が停められるようになっていますので駐車して自動ドアから建物の中に入ると、すぐにナースが受付をします。

救急車を呼ぶべき時

車に乗って来られるような病状でない時には救急車の派遣が必要になります。

すぐに救急車を呼んだ方が良い症状

  • 呼吸をしていない、息がない。
  • 脈がない、心臓が止まっている。
  • 水没している。沈んでいる。
  • 冷たくなっている。
  • 普通にしゃべれない、声が出せない。
  • ハアハアしている。息が苦しそう。
  • 顔色、唇、耳の色が悪い、冷や汗をかいている。

なお、上記に当てはまらなくても、いざとなると躊躇するかもしれません。
ここはバンコク。患者さんの状態はもちろんですが、渋滞も気になります。
迷った場合にはすぐに救急車を呼びましょう。

救急車の呼び方

日本と違い、タイでは「私立病院へ直接、救急車派遣要請が可能」です。当院では、13台の救急車を所有しています。
サミティヴェート病院スクムビット代表の 020-222-222(病院代表/タイ語・英語)へかけ、日本語の音声案内に従って6を押すと、日本語で救急車派遣要請ができます。
近くにタイ語を話せる人がいる場合には、その人に直接タイ語で病院スタッフに状況を伝えてもらうと、より早く救急車派遣を行うことができます。

電話の際には下記の情報を伝えましょう

  • 患者の状態
  • 患者のサミティヴェート病院の診察券番号(あれば)
  • 患者の名前、性別、年齢
  • 患者のいる場所
  • 今かけている電話番号
救急車

また、日本と違う点としてもう一つ、有料である点が挙げられます。車輛派遣の距離、治療内容等に応じて費用をご請求します。
なお、海外旅行保険では救急車の派遣費用が補償範囲になっていることが多くあるので、念のため確認しておくと万が一の場合も安心です。

郊外に休暇で行く時に気をつけたいこと

バンコク市内にいれば救急車の手配に関してはあまり心配することはありませんが、タイの本当の田舎に行くと救急車が1台しかないというような場合もあります。余暇で郊外に行く際は、宿泊先から一番近い私立の国際病院の名前と場所を確認しておくようにしましょう。
万が一の時のアクセス確保が大事です!

なお、タイでも公共の救急車用の電話番号があります。通常は、現場から一番近い病院へ搬送されます。
  タイ国立救急医療協会 (National Institute for Emergency Medicine)
  電話 1669
  ※タイ全国24時間対応。タイ語もしくは英語
なお、タイ語で救急車は、「รถฉุกเฉิน:ロット・チュクチューン」と言います。

万が一の時に知っておきたいタイでの救急車の呼び方をお届けしました。ですが、救急車を呼ぶような事態にならないのが一番。
日頃の健康と安全確保に注意してタイ生活を送りましょう。

参考

総務省消防庁「救急受診ガイド2014年版」

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