タイ在住の日本人の小児に多いアレルギー

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タイ在住の日本人の小児に多いアレルギー

サミティヴェート病院スクムビットでは、タイ在住の日本人のお子さまを15年以上に渡って治療してきた経験から、
以下のようなアレルギー疾患がよく見られることがわかっています。

  • 湿疹、アトピー性皮膚炎
  • アレルギー性鼻炎
  • ぜんそく
  • 食物アレルギー

湿疹

非常によく見られるアレルギー反応で、汗が原因で生じる(あせも)と思われがちですが、実際はアトピー性皮膚炎が原因であり、汗が刺激となって症状が悪化することが多くあります。

アトピー性皮膚炎

普通の人よりも食物アレルギーを引き起こす危険性が高く、たとえアレルゲンとなる食物の摂取をやめても、アトピー性皮膚炎の症状が続くことがあります。

アレルギー性鼻炎

ご両親が(自身も同じアレルギーを持っていることが多く)この病気についてよく理解しているため、治療に問題が生じることはあまりありません。タイには杉などがないため、花粉症が起きない点が日本と異なります。

ぜんそく

診断に際し、問題が生じることがあります。ご両親は咳の続く症状を気管支炎だと思われていることが多いからです。おそらく気管支炎の方がぜんそくと診断されるよりも安心する傾向があるためでしょう。

アレルゲンについて

  • 日本でよく見られる、スギ、ヒノキ、シラカバによるアレルギー性鼻炎やぜんそくは、タイでは起きないと言われています。
  • ダニアレルギーは世界中でもっとも多く見られるアレルギーです。
  • 日本人のお子さまによく見られる食物アレルギーは、卵の白身、黄身、牛乳、精白小麦粉、ピーナッツ、鱈(たら)で、タイの子供の食物アレルギーとよく似ています。

薬について

日本人のご両親の中には、タイにある薬について心配し、日本から大量に薬を準備される方もおられます。実際は、サミティヴェート病院には、ほぼすべての薬に関して、日本と同じものがあります。しかし薬の商品名が日本と異なっている場合もあります。たとえば日本でKipres(キプレス)という商品名の薬は、タイではSingulairと言います。また、Onon(オノン)はSingulairと同じ系統の薬ですが、日本の会社が開発したものなので、タイにはありません。Ononは2回摂取する必要があるため、利便性の点で日本以外の国ではあまり好まれないのです。

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サミティヴェート病院の小児科には、小児アレルギーの専門医が4名在籍しています。日本の高槻病院と提携し、定期的に日本のアレルギー診療の情報などについて日本の医師と情報交換をしています。お子様のアレルギーについて、気になる点などがありましたらお気軽にサミティヴェート病院スクムビットの小児科をご受診ください。

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