

A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)によって起こる急性肝炎です。ウイルスは糞便を介して手や水、氷、生野菜・果物、魚介類などに付着し、口から体内へ入ることで感染します。また、性交渉による感染も報告されています。潜伏期間は2〜7週間ほどで、発熱や強い倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸などの症状が現れます。成人では症状がはっきり出やすく、仕事はもちろんのこと日常生活にも大きな支障をきたすこともあります。特効薬はなく、治療は安静や点滴などの対症療法が中心となるため、発症前の予防が何よりも重要といえます。
A型肝炎ワクチンは、安全性と有効性が確認された予防法です。1回の接種でも一定の効果がありますが、2回接種することで長期間にわたり免疫が維持されます。A型肝炎単独ワクチンのほか、A・B型肝炎の混合ワクチンもあり、ライフスタイルや渡航予定に合わせて選択することが可能。副反応は注射部位の痛みや軽い発熱など、比較的軽度なものが一般的です。

タイ在住者や長期滞在者、衛生環境が十分でない地域への渡航予定がある方、屋台やローカルフード、生牡蠣を楽しむ機会が多い方は、接種を検討したいところです。高齢者や持病のある方にとっても、感染予防は安心して暮らすための大切な備えになります。
サミティベート病院では、A型肝炎ワクチンおよびA+B混合ワクチンを取り扱っています。もちろん日本語での相談・接種が可能。タイでの生活に潜む感染リスクに備える一手段として、体調に余裕のある時期に計画的に接種をしておくことをお勧めします。