
A. 飛蚊症とは、誰にでも起こりうる一般的な症状ですが、特に加齢や強い近視が関係し、目の中にある「硝子体(しょうしたい)」という透明なゼリー状の組織が、にごったり縮んだりすることで、黒い点や糸くずのような影が見える状態を指します。視線を動かすと一緒に動いて見えるのが特徴です。多くの場合は心配のいらない自然な変化で、特別な治療を必要としません。
A. 飛蚊症にピカッと光が走るような光視症が伴う場合や、急に影の数が増えた、視野の一部が欠けて見えるといった症状がある場合は注意が必要です。硝子体が網膜を引っぱることで網膜に小さな破れ(網膜裂孔)が生じていたり、放置すると網膜剥離へ進行する可能性があるため、早めの診察が大切です。
A. 瞳孔(ひとみ)を開く目薬を点眼し、眼科医が網膜の隅々まで確認します。目薬の効果で瞳孔が開くと、手元が見えにくくなったり、光をまぶしく感じたりする状態が数時間続きます。その日に車(バイク・自転車を含む)の運転はできません。検査にいらっしゃる際は、ご自身での運転はお控えください。
A. 治療が必要となるのは、網膜に裂孔や病変が見つかった場合です。小さな裂孔であればレーザー治療で網膜剥離を予防することができ、すでに剥離が起きている場合には手術が必要となります。一方、硝子体の加齢変化だけによる飛蚊症であれば治療の必要はありません。
A. 飛蚊症は明確な予防方法がないため、最も大切なのは気になる症状が現れたときや症状が変化したときに、放置せずに早めに眼科を受診することです。なお、通常の健康診断では瞳孔を開いて詳細に網膜を調べることは行われないため、「何か変だな」と感じたら眼科にご相談されることをおすすめします。