

睡眠中にいびきが大きい、日中に強い眠気を感じる。そんな症状がある場合、「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の可能性があります。特に男性や中高年層に多く、寝ている間に何度も呼吸が止まり、酸素が不足することで脳や心臓に負担をかける病気です。自覚症状が少ないため、家族から「いびきがひどい」「息が止まっていた」と指摘されて気づく人も少なくありません。

睡眠時無呼吸症候群の対症療法として最も一般的なのが「CPAP(シーパップ)療法」です。これは、専用の機器がマスクを通して空気を送り込み、気道を広げて無呼吸を防ぐ方法。マスクを装着して眠るだけで、いびきや無呼吸の回数が減り、朝の目覚めや日中の集中力が改善する人が多く見られます。
サミティベート病院スクムビットでは、必要に応じて診断のための1泊入院の精密検査が可能。結果をもとに医師が治療法を提案し、CPAPが適応となった場合は装置の購入やレンタル手続きをご案内します。また、自宅での試用期間を経て導入を決めることもできます。日本で治療を受けていた方も、診断書やCPAP装置の情報を持参すればタイで継続が可能。まずは呼吸器内科または耳鼻咽喉科を受診してください。

ぐっすり眠っているつもりでも、無呼吸の状態があると身体は休めていません。朝の倦怠感や頭痛などが続く場合は、専門医による睡眠検査を受けてみましょう。良質な睡眠を取り戻すことが、健康の再スタートにつながります。