人生は穏やかなのが一番なのかもしれないが、やはり人というのは何か外的要因に影響されながら強くなり、場合によっては豊かになったり美しくなったりするのだと思う。
YAMAMORITRADINGダイレクターである高嶋宏行さんも、そんな一人。常に自分のパフォーマンスがしっかりと発揮できるような生き方をしてきた男性である。
大学を卒業後、日本の大手自動車メーカーに入社して海外事業を担う部署で実績を積み重ねた。ところが31歳の時になんと俳優に転身。周囲からは「常軌を逸している」「安定を捨てるのか」などと心配された。しかし、高嶋さんはそんなふうに微塵にも思うことがなかった。その理由は、それまでの生き方や働き方がとても充実していたからで、“新しい自分”に向かってシフトチェンジしたかったからだという。
「空想するのが好きなんです。いつも次の目的やゴールをイメージしてプランを練る。そんなことを一所懸命に考えることで日々が充実するんです。だから自分がどうやって俳優をやっていこうかということにも確かなイメージを持っていました」。そして33歳の時にはフィリピンで優秀主演男優賞を受賞。高嶋さんのマイルストーンに確かな軌跡をつくったのだ。そんな生き方は現職YAMAMORITRADINGでも貫いている。例えば会議を控えていたなら、その会議で何をどのように聞いて、どう話して伝えるのかを考える。シナリオのようなものを頭の中に準備するわけである。インプットしたことはアウトプットしないと生きてこないといわれるが、それを身に付け自分のものにしてきたのだ。そんな高嶋さんに“健康の流儀とは何か”という質問を投げてみた。「ココロの流儀とカラダの流儀があると思うのですが、いかに毎日を充実して過ごすかが鍵。そのためには健全なメンタルとフィジカルが不可欠です。だから自分なりに健康を保つために、生活の中でのルーティンを見つけることが流儀かもしれません。また、現職に就いてからは特に食べるものには気を使っています。ですから自分が取り扱うものはとにかく必ず食べてみて確信を得ることにしています」。
そして高嶋さんは少し照れくさそうにこんなことを話してくれた。
「今、弊社が日本で販売しているお酢の飲料にはまってるんです。この商品は睡眠と肌の質を向上させるGABAをたっぷり配合しています。在タイの方々にもぜひお試しいただきたいので、近いうちにタイでも販売することにしました。」
高嶋さんの生活に新たなルーティンが加わった。それは毎日の“GABA”なのである。
高嶋 宏行
Yamamori Trading Co., Ltd.
Director
1975年生まれ。慶應義塾大学卒、1999年トヨタ自動車株式会社入社。海外営業部にて南アフリカを担当。2006年5月に退社し、同年「マイ☆ボスマイ☆ヒーロー」のテツ役で俳優デビュー。以降9年間、出演作多数。2009年フィリピン国際映画祭にて優秀主演男優賞受賞。2015年実業に戻り広告代理店に勤務。シンガポール駐在を経て、2023年10月ヤマモリ株式会社に入社。翌月からタイへ赴任。