【眼編】

【眼編】

“カラダと向きあう”質問箱

「なんとなく調子が悪いんだよなぁ...」とか「これってどうなんだろ?」
といったカラダや健康にまつわる質問やお悩みをサクッと解決。

Q.飛蚊症のようなのですが、あまり気にもならないので放っておいても問題ないでしょうか?

A.飛蚊症の多くは加齢によるもので問題ありません。

ただし原因によっては放置すると失明のリスクもあるため、まずは眼科を受診しましょう。特に以下の症状がある場合は、早急な受診をおすすめします。

  • 突然、浮遊物が増えた• 光がピカッと見える(光視症)
  • 視界の一部が欠ける・暗くなる(視野欠損)
  • かすみや視力低下を感じる

Q.若い頃よりも目が乾燥します。何か対策方法はありますか?

A.年齢とともに目が乾きやすくなるのは自然なことですが、乾燥対策をおすすめします。

  • PC作業は20分ごとに20秒遠くを見るなど、休憩を。
  • エアコンや扇風機の風が直接目に当たらないようにする。
  • 青魚や亜麻仁油などオメガ3脂肪酸を摂取する。
  • ホットアイマスクや蒸しタオルで目を保温する。

目のゴロゴロ感・充血・かすみ目が続く時や、目の乾燥がひどい時は眼科の受診も検討しましょう。

Q.白内障は、何歳くらいから気をつければいいのでしょうか?

A.白内障は40代から始まり、60歳前後で進行しやすいため、50代から定期検査を受けましょう。糖尿病やステロイド薬の長期使用はリスクを高めるため、主治医と眼科医に相談を。

【白内障のサイン】

  • 視界のぼやけ・かすみ
  • まぶしさを強く感じる(夜の車のライトが眩しい)
  • 視力低下(メガネを変えても合わない)
  • ものが二重・三重に見える

【予防策】

  • 紫外線対策(サングラス・帽子)
  • 抗酸化食品の摂取(緑黄色野菜・ナッツ類)
  • 適度な運動(血流改善)
  • 禁煙(リスク軽減)

Q.「ものもらい」によくなります。対策方法はありますか?

A.ものもらいが頻繁にできる場合は、免疫低下や目の衛生状態が関係するため、生活習慣の見直しが効果的です。

  • 目を清潔に保つ
    • 手でこすらない(細菌感染を防ぐ)
    • コンタクトは清潔に管理(使用期限・消毒を徹底)
  • 免疫力を高める
    • ビタミンA・C・Eを含むバランスの良い食事
    • 十分な睡眠
    • ストレスを避け、自律神経を整える
  • 目の油分バランスを整える/霰粒腫(さんりゅうしゅ)対策
    • ホットアイマスクや蒸しタオルで目を温める(脂の詰まりを防ぐ)
    • ばたきを意識(長時間のスマホ・PCに注意)

Q.タイで暮らすうえで、やはりサングラスは必要なのでしょうか?

A.日本よりも紫外線量が1.5~2倍強いのでサングラスは必須です!
白内障や黄斑変性症、さらには翼状片(よくじょうへん)や瞼裂斑(けんれつはん)など紫外線が強い地域でなりやすい病気へのリスクを減らすために、UVカット率99%以上のサングラスを日常的に使いましょう。

  • 日中の外出に(特に11時~15時は紫外線が強い)
  • ゴルフやプールなどの屋外レジャー
  • 街歩き・買い物

眼科医:サイティップ医師(Saitip Wilairat,M.D.)

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