
気づいたときには、すでに進んでいる。抜け毛や薄毛は、ある日突然始まるものではない。排水口に残る髪、セットの決まりにくさ、分け目の違和感。そうした些細なサインが積み重なり、「以前の自分」との距離を知らぬ間に広げていく。問題は見た目の変化だけではない。自信や振る舞い、さらには人との距離感にまで影響を及ぼす点にある。

薄毛は、遺伝だけが原因なのではなく、ホルモンバランス、血行不良、生活習慣、ストレスなど複数の要因が絡み合い、毛根の働きを徐々に弱らせていく。つまり「仕方ない」で済ませるには、あまりにも構造的な問題なのだ。したがってその対策もまた構造的であるべきだ。サミティベート病院スクムビットの薄毛治療は、頭皮と毛髪の状態を詳細に診断することから始まる。高倍率のスコープで毛根や頭皮環境を可視化し、原因を特定。そのうえで、LEDによる血行促進、レーザーによる毛根刺激、頭皮ケアや毛髪トリートメントなどを組み合わせ、発毛環境そのものを整えていく。特徴は、「抜けを止める」と同時に「育てる」ことにある。弱った毛根に刺激を与え、休止していた成長サイクルを再び動かす。即効性をうたうものではないが、継続によって3か月前後から変化が現れ始め、髪の密度やハリに差が出てくる。

もちろん、すべてが一朝一夕で解決するわけではない。治療には時間と継続が必要であり、生活習慣の見直しも欠かせない。それでも、何もしないまま進行を許すのか、それとも手を打つのか。その選択が、数年後の印象を大きく分ける。髪は顔の印象を縁取り、その人の雰囲気を決定づける重要な要素。失ってから嘆くのではなく、残っているうちに先回りして対策する。薄毛治療とは、過去に戻るためではなく、これからの自分を保つための選択なのである。

今回、育毛医療クリニックを体験したのは、タイ在住15年のO.Mさん。学生時代にはスポーツで鍛えた立派な体格。実際の歳よりも年齢を感じさせないのはそのため。「若々しくいたいという気持ちはいつも持っています。ただ、髪がどうしても少なくなってきちゃって」とのこと。さっそく院内の育毛医療クリニック「バイオスコア・インターナショナル」で髪と頭皮の状態を分析。最大で300倍まで画像を拡大できるバイオスコア毛髪分析機で髪と頭皮をモニター画面に映し出した。「自分で想像していたよりも髪の薄さを実感しました」。頭頂部はもとより側頭部や後頭部もチェック。毛穴や毛根の状態を目視することで髪と頭皮が健康であるかどうかを確かめていく。

「40歳になる少し前から髪のことが気になり始めました。あれ?ちょっと薄くなってきたかも?という感じでしたね」。専門医の問診にそう答えるO.Mさん。先ほどバイオスコア毛髪分析機で撮った髪と頭皮の状態を見て、医師の的確なアドバイスが続く。「先生のお話だと、まだ毛根が生きているので、治療を始めれば髪が増える可能性は十分にあるとのこと。嬉しいですね」。もう一歩踏み込めばホルモン検査を受ける選択肢もあるが、今回は髪と頭皮の現状を確認するのが目的。「LED光治療、頭髪トリートメント、スカルプレーザーなどの治療法があるというので検討してみます!」。あきらめかけていた自分の髪に光明が差したO.Mさん。日常生活のモチベーションもさらに上がりそうだ。
1957年、東京都生まれ。東京都内での飲食店経営などを経て、2011年にタイへの移住を決めた。趣味は、旅行を兼ねたグルメ巡り。タイ在住歴は 15年に及ぶ。