多くの薬は成分が共通しており、処方可能です。薬の名前やメーカーは異なる場合がありますが、同等の効果が期待できます。現在服用中の薬を持参し、診察時にご相談ください。血液検査の結果などもあると、診察時の参考になります。
成分が同じでも、1錠あたりの用量が多く、錠剤のサイズが大きいものもあります。薬の用量は各国で定められた試験に基づいて設定されており、日本では少なめの傾向があります。いずれの国でも、それぞれの基準と考え方に基づいて薬が提供されていますので、不安や疑問がある場合や調整を希望される場合は遠慮なく医師にご相談ください。
タイでは日本のような「総合かぜ薬」は少なく、症状ごとに薬を処方するのが一般的です。抗生剤や咳止め、鼻水の薬、解熱剤などが別々に出るため、薬の種類が多く感じられます。
基本的にはおすすめしません。治療薬ではなく症状を緩和する薬剤であったとしても副作用や使用期限の問題もあるため、余った薬は持ち帰らないのが無難です。また、抗生物質はかならず指示どおりに飲み切るようにしましょう。
パイロート医師
(Dr. Phairoj Teeranaipong, Ph.D.)
協力 : 薬剤師ボランティアの皆さま