Q.タイで下痢になったら、日本やタイの市販薬で様子を見ても良い?受診のタイミングは?
A. 特に来タイ後、日が浅い頃は、環境や食生活の変化で下痢を起こしやすいです。
軽い症状なら、持参薬やタイの薬局の薬で様子を見ましょう。
ただし、以下の症状がある場合はすぐに病院を受診してください:
- 立ちくらみ
- めまい
- 激しい吐き気
- 強い腹痛
- 水分摂取困難
- 強い倦怠感
自宅で様子を見る際は、こまめな水分補給と経口補水液(ORS)の摂取を心がけましょう。
症状が悪化する場合や、水分が摂れない、下痢が頻回(1日7~10回以上)な場合は、医療機関を受診してください。
Q.食あたりは、食べてからどれくらいで症状が出ますか?
A. 食中毒の症状は、通常1~6時間以内、多くは24時間以内に出ます。
24時間以上経ってから症状が出た場合は、細菌やウイルスの感染症の可能性があります。
下痢が頻回(1日7~10回以上)な場合は、医療機関を受診してください。
Q.食あたりになったら、何も食べないほうがいいのでしょうか?
A. 下痢の際は、まず十分に水を飲み、経口補水液(ORS)を少しずつ摂り水分と塩分を補給しましょう。
吐き気などで食欲がない場合は、症状が落ち着いたら、
おかゆなど消化の良いものを少量ずつ食べ始めます。
※牛乳などの乳製品は下痢を悪化させることがあるため、控えましょう
Q.タイの日常生活で、気をつけた方がいい食べ物は?
A. タイで注意する食べ物は以下のとおりです:
- 衛生状態不明な屋台や露店の食べ物
- 常温で長時間放置されたもの
- 生の豚肉、鶏肉、レバー
- 衛生管理に不安がある生の牛肉(特に屋台や市場)
- よく洗っていない野菜や果物
- 衛生的に心配な砕いた氷(信頼できる店を選ぶ)
※高温多湿なタイでは生ものが傷みやすいため、食中毒に注意が必要です。
監修者情報
消化器内科医:シリポーン医師
Siriporn Supparojpattana, M.D.