
旅先で興味をひかれる食べ物に出会うと、いけそうなものは片っ端から食べてきたものですが、僕はそんな旅先での食事を「旅のおかず」と呼んでいます。その点、タイはイタリアなどと並んで「旅のおかず」がかなり充実していると思います。
例えばバンコク。まだこの街に住む前には、出張で来るたびにいつも旅行気分で都内を巡っていました。スクンビット26(BTSプロンポン駅近く)にあるクイッテアオウ(小麦や米の麺を使ったラーメンのようなもの)の超有名店「ルンルアン」などは、最初に食べた時にはびっくりしました。無礼な言い方かもしれませんが「なんでこんな店に、こんな美味いものがあるんだ」と思ったものです。
野暮用があって出かけたBTSのセナニコン駅近くにある「モンコンワッタナー」のカオマンガイも、蒸し鶏をのっけただけのご飯(失礼)が、なんでこんなに美味しいんだと絶句しました。タイの中でもバンコクというのは間違いなく美食の街。近頃は新しいモールの小奇麗なフードコートにもミシュラン掲載店が数多く出店していて、いろんな出会いがあります。そして、何でもない構えの古ぼけた店で出すものが絶品!なんていうこともけっこうあるから楽しくなります。
最近感動したのは、ペッチャブリー県の山の中で観光農園のおばちゃんが作ってくれたトムカーガイ。これには涙が出るほど感動しました。もともとホワイトソースがベース(トムカーガイはココナッツミルク)のスープは好きだったのですが、あの一品はタイ料理というよりも西洋の料理に近い気がします。だからきっと「世界最高のチキンスープランキング(Best Rated Chicken Soups in the World)」で第一位の栄冠に輝いたのでしょう。タイの食文化は様々なものを 飲み込み、自国のスタイルを適度に 織り込んでからアウトプットするのが 上手だなとつくづく思います。さて、 今度はどこでどんな「おかず」に出会 えるのか。食いしん坊の旅は続きます。