真夜中のバナナ。

真夜中のバナナ。

今月のYou & Samitivej

「原稿は夜書くもの」という自分で決めた不文律のようなものがあり、昼間は打ち合わせなどで人に会うことに費やし、夜はなるべく書き物のために机に向かっています。バンコクにいる時には、広告コピーもコラムっぽいものも、夜中に書いて翌朝見直すというスタイルをとっているんです。夜は静かで物を書くことに集中できる。メールも来ないし電話もかかってこないし、LINEもおとなしくしている。何かを書くにはもってこいの環境なのです。
ただ、夜中に起きて仕事をしているとお腹がすく。ウイスキーとかをちびちびやりながらだとなおさら口寂しくなってきて、おもむろに冷蔵庫をあさりだす始末。ウインナーなんかがあれば、マスタードの代わりに和からしなどをトッピングにして楊枝で刺して口に放り込むわけです。これがどんなに美味しいかは同じようなシチュエーションを体感している人ならわかるはず。背徳といえばそうかもしれないけど、仕事をしているという肯定感がそれを勝り、ついつい繰り返してしまっています。
しかし、お腹が満たされると眠くなるんですね。これがいかん。とくにお酒と塩気のあるものの組み合わせには妙な充実感があり、眠気を誘って大切な“仕事時間”を妨害するわけです。そこで最近やっているのが、「真夜中のバナナ」。バナナという果物には様々な効能があって、アミノ酸によるストレスの軽減、ビタミンB6による集中力・記憶力の向上、ブドウ糖による脳へのエネルギー補給、カリウムによる思考力・決断力の向上、そしてトリプトファンやマグネシウムによる睡眠の質の向上と良いことずくめ。テニス選手などがインターバル中にバナナを食べているのをよく見ますが、何もアスリートだけのものじゃない。まあアスリートも脳をフル活用しているのでしょうが、僕だって使い古してきた脳を使い倒しているわけです。だから最近、夜にモノを書く時のお供はもっぱらバナナが活躍しています。「真夜中のバナナ」は脳に優しい優良果実。ぜひお試しあれ。

文・吉田一紀

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