

破傷風は、土や動物のふんなどに存在する破傷風菌が傷口から体内に侵入し、神経毒が原因となり引き起こされる感染症です。感染後3〜21日ほどの潜伏期間を経て、最初に口が開けにくい、顎の筋肉がこわばる「ロックジョー(開口障害)」と呼ばれる症状が現れることがあります。進行すると全身の筋肉けいれんや呼吸困難が生じ、治療が遅れると致命的になることがあります。
破傷風はワクチンで予防できる感染症です。ワクチンは破傷風トキソイドを含むもので、繰り返し接種することで体内に抗体がついて防御力が高まります。幼児期にはジフテリア・破傷風・百日咳などと組み合わせたワクチン(DTaPなど)として定期接種を受け、その後成人でもTdap(破傷風・ジフテリア・百日咳)やTd(破傷風・ジフテリア)ワクチンでブースター接種を受けることで約10年程度の免疫が維持されるとされています。

誰でも感染リスクがありますが、特に屋外で作業する人、頻繁にけがをしやすい人、過去のワクチン接種から長期間が経過した人は追加接種を検討したいところです。また、タイにおける生活では道端や市場でのけがなど、予期せぬ状況で破傷風菌に触れる機会があります。実際に「子どもの頃に打ったきり」というケースは少なくありません。「最後に破傷風ワクチンを打ったのはいつだった?」と思われた方は接種履歴を確認しましょう。10年に一度のブースターを接種しておくと安心です。
サミティベート病院では破傷風およびTdap/Tdワクチンの日本語での相談・接種が可能です。