
もしも、医師から「手術が必要です」と進言されたら…まさか自分に手術が必要になるなんて、考えたことがないのは当たり前。でも、やっぱり手術と向き合わなければならない時もあるかもしれない。そこで、4人の手術経験者たちが、改めて「手術」に関わるオトコの本音を語り、サミティベート病院の尾﨑医師が解説&アドバイス。「えぇ!手術ぅ?」。さて、あなたならどうしますか?


【小野寺】まさか自分が!でも、確かにかなり具合が悪かったし、癌だし。手術が必要なら早く決めなきゃ。家族や会社になんて話そうかなと悩んだ。
【遠藤】もし手術を言い渡されたら、なるべく冷静でいたい。本当に必要なのかを吟味して、 その病院で受けるべきかを考え抜くだろう。
【武田】即答はできなかった。肩の手術だったのだが、状況を自分なりに緊急性があるのかと熟考。 信頼できる医師と相 談しながら「今、このタイミングがベストなのか?」を考えた。
【菊池】自分の子どもに「手術が必要」と聞いた時、とにかく不安に包まれた。 医師の説明を聞くうちに、どうやって向き合うかを不安交じりに考えた。
医師から「手術です」と言われて、「はい、わかりました」という患者さんはまずいません。心筋梗塞などの緊急性が高い場合は、速やかな判断が必要ですが、腰椎ヘルニアのように時間的猶予のあるケースでは、迷いが生じるのも自然で「手術しなくても何とかなるでしょ?」と思う気持ちもわかります。大切なのは、痛みや苦しみなどの程度と共に、年齢や生活面での背景を踏まえて医師と相談しながら治療方針を納得したうえで、判断することだと思います。
●サミティベート病院スクムビットは、 300床(全室個室)を備える総合病院で、 内科・外科・専門外来まで幅広く対応。 緊急性・専門性の高い治療でも安心して 委ねられる病院。
●日本人患者は年間延べ13万人に上り、 多言語対応スタッフも多数常駐。

【小野寺】最初に相談したのは家族。入院や術後の生活を考えると、家族の協力は欠かせない。 状況や医師からの説明を共有することで自分の考えも整理され、気持ちが落ち着いていった。
【遠藤】信頼できる医療関係の知人や経験者に話を聞いた。また、同じような手術を受けた人の体験談も聞いたが、 とても参考になった。
【武田】まず相談したのは、普段から診てもらっている主治医。専門が違う場合でも、全体の健康状態を分かっている 医師の意見は客観的で参考になる。そのうえで、他の医療機関でのセカンドオピニオンもありかも。
【菊池】友人や家族に話すと、自分が何に不安を感じているのかが見えてくる。誰かに相談すること自体が、 決断の準備になると感じた。
手術について悩んだとき、まず家族に相談されるのはとても大切なこと。治療には周囲の理解と協力が欠かせません。一方で、医学的な判断については、かかりつけ医や主治医にまず相談し、必要に応じて専門医の紹介を受けたりするとよいでしょう。情報を整理したうえで家族と話し合いながら、自分自身の意思として判断することが重要です。
●駐在員の場合、治療や手術の判断は本人だけで完結せず、日本にいる産業医も健康管理の観点から関与・助言を行うことがある。
●特に手術や長期療養が想定される場合は、産業医への情報共有が重要。サミティベートでは、産業医認定資格を持つ尾﨑医師を介して、日本側の産業医と医学的情報を共有することも可能。

【小野寺】最初に迷ったのは、やっぱり「日本に帰るべきかどうか」。言葉の問題や医療の質、術後の生活まで考えると、最初は「日本で」とも考えたけど、「タイで見つかったのならタイで」という妻の一言で決めた。
【遠藤】家族が日本にいる場合は、帰国して手術を受けたほうがサポートを受けやすいという考えも。一方で、仕事の都合やスケジュールを考えると、迅速性のあるタイで完結できるメリットも大きいと感じた。
【武田】タイでの初入院(生牡蠣に当たり2泊3日)を経験。長年診てもらっているタイの医師への信頼もあるので、 肩の手術もタイでやることにした。
【菊池】子どもの顎下腫瘍で「まずは薬で半年間様子見」という診断。その後、都度判断していき、最終的には切除することに。手術の性質によっては、日本ですることが選択肢にあってもいいかもしれない。
手術を受ける場所を考える際は、①緊急性、②移動の可否、③術後の生活環境の3点が重要です。緊急性が高い場合移動のリスクを避け、現地で速やかに治療することが望ましいでしょう。時間に余裕があれば日本での手術も選択肢になりますが、紹介状や検査のやり直し、待機期間などで想定以上に時間がかかることも。タイでも日本語での説明体制や術後フォローを確認することで、不安は大きく軽減できます。さらに、分野によっては、脊椎の低侵襲手術(MIS)などで、タイの方が新しい手技を早く導入しているケースもあります。一方、日本では公的医療保険の枠組みの中で実施される医療が中心となるため、技術導入には一定の時間がかかることがあります。逆に、重粒子線治療のような大規模な医療設備を必要とする分野では、日本が強みを持っています。
●タイ駐在中は仕事や家族の都合で 長期帰国が難しい場合も多く、診察 から手術、術後フォローまでタイ現地で 完結できる体制は現実的なメリット。
●大切なのは国の違いではなく、自身の 病状や仕事・生活背景に合った無理の ない選択をすること。

【小野寺】手術にかかる医療費は高額なので、まず保険が使えるかを確認。しつこいくらいに保険会社に電話して、保険で充当できるかを確かめた。術後の投薬治療費も忘れちゃいけない。
【遠藤】海外では医療費の基準が分かりにくい。だから「どこまで保険でカバーされるのか」を自分で把握しておく必要がある。手術だけでなく、入院日数や追加費用も含めて確認しておけば、気持ちの余裕が生まれると思う。
【武田】駐在の時は会社の保険に頼りっきり。現地で起業してからはタイの保険に加入。医療費の水準を考えると、自分に合った保険に加入していることが前提だと実感している。
【菊池】クレジットカード付帯の海外旅行保険があるので安心していた。しかし実際に手術費用を聞くと、その補償で本当に足りるのか不安に。いざという時に備えて、補償内容を具体的に把握しておく必要がある。
医療とお金の関係が気になるのは当然ですね。海外では、日本のような全国一律の制度はなく、保険に加入していても補償内容や上限額は契約ごとに異なります。手術など高額治療が想定される場合は、大変かもしれませんが、患者さん自身が事前に保険会社へ連絡し、支払い条件を確認しておくことが重要です。海外での手術では、「保険が使えるかどうか」が判断の大きなポイントになります。
●サミティベートは国際水準の医療品質(JCI認証)を満たしながらも、他国と比べて医療費が抑えられる点が評価されている。
●手術費用の見積もりを事前に提示する体制もあり。
●民間医療保険には、補償対象となる期間の上限(例:発症から180日以内、入国から90日以内など)が定められているケースも多く、事前確認が欠かせない。

【小野寺】「この先生に任せよう」と思えることが決め手。この先生に手術を受けてダメなら仕方がない。それは「覚悟」というより「納得」。なぜ手術が必要なのか、自分はその後どう生きたいのかを考えたとき、腹をくくることができた。
【遠藤】患者の立場としては、やはり安心感が欲しい。100%の保証はないとわかっていても、見通しやリスクをきちん と納得できるまで説明してもらえることが、いい手術につながると感じる。
【武田】医師との関係に積み重ねがあると、技術だけでなくその人の判断を信頼できる。それがいい手術なのでは?長く 診てもらっている医師と何度も話を重ねる中で、「この判断でいこう」と気持ちを固めて納得することができた。
【菊池】結果以上に、「自分が納得して選んだ治療だったかどうか」が大きい。十分に説明を受け、不安や疑問を解消し たうえで、前向きに向き合うことができるのがいい手術なのでは。結局、自分で選ぶことで納得できる。
「いい手術」とは、結果だけでなくリスクを管理しながら、適切な手順を積み重ねていくプロセスを含めて評価されるもの。患者さんにとっても、「合併症は絶対に起きない」と言い切る医師よりも、リスクと限界を率直に説明する医師や問題を検証できる体制があるほうが信頼できるのでは。患者さんが「理解し、納得して任せられる」と思えることが大切だと思います。
●専門医が400名以上在籍、最新の医療機器と手術設備を整備して複雑な病態にも対応可能。
●手術室・分娩室やICUは24時間稼働。 年間約3,000件の全身麻酔下手術を実施。
●術前評価から術後管理まで一貫した診療体制を維持。

【小野寺】タイでの手術となると、やはり言葉が不安。だから分からないことは遠慮せず、その場で何度も確認するようにした。理解があいまいなまま進むほうが、不安が大きくなるので。
【遠藤】通訳が入ったとしても、そこに質問しやすい雰囲気があるかどうかが大切。コミュニケーションの積み重ねが、 「この先生に任せられる」という信頼につながると思う。
【武田】医師と直接話すだけでなく、日本人医師や通訳の存在が心強かった。通訳もこちらの不安や細かいニュアンス まで伝えてくれるので、心理的な負担がかなり軽くなった。
【菊池】言葉そのものよりも、自分の状態や不安をきちんと伝えることを意識。遠慮せずに話すことで、納得できる手術 につながると感じている。
やはり患者さんが「理解し、納得しているかどうか」が大切。海外医療では言語の問題が注目されがちですが、日本語同士でも医療用語は分かりにくいものなので、専門用語をできるだけかみ砕いて説明し、確認しながら進めることを心がけています。患者さんも分からないことはその場で確認してほしいですね。医師と患者が同じ情報を共有し、同じ方向を向いて治療に臨めているかどうか。その対話の質が、治療結果への満足度にも大きく影響すると思います。
●診療の説明は通訳を介して日本語で受けることが可能。
●状況をより深く理解したい場合や、 家族・勤め先への説明が必要な場合には、日本人医師を交えた説明・相談も可能。医学的な内容だけでなく、背景やニュアンスまでを共有して海外医療での不安が大きく減少。

【小野寺】やはり日本語で細かいニュアンスまで相談できることが安心感につながる。「この先どうなるのか」「どこまで回復できるのか」といった不安も、日本語で率直に話せたことが大きな支えになった。
【遠藤】タイでは医療の仕組みや判断基準が日本と違うこともある。そうした違いを、日本人の感覚で説明してもらえる 存在がいると、納得しやすい。
【武田】タイの医師の技術には信頼があったが、最終確認のような意味で日本人医師の意見を聞きたいと思った。日本の 医療との違いも含めて、客観的に見てもらえる存在だと感じている。
【菊池】気持ちが不安定になったときに、日本語で相談できる医師がいるだけで精神的な安心感が違う。医療の内容とい うよりも、「困ったら相談できる」という存在そのものに価値があると思う。
日本人医師の役割は、タイの医療を日本の医療文化や患者さんの価値観に照らして説明し、理解と納得を支えることだと考えています。患者さんは藁をもすがりたい気持ちのはず。タイでの手術では、医学的な安全性に加えて、心理的な安心感も重要です。理解が難しい時や、不安があれば遠慮せず日本人医師との無料医療相談を利用してほしいと思います。
●サミティベートには日本人医療者チームがあり、診療内容の説明から入院中のケア、退院後の相談までをサポート。海外でも安心して治療に向き合える体制を整備。
●日本人医師が治療方針や判断の整理を 担当。
●日本人看護師は日常ケアや不安の声に寄り添う役割を担当。