バンコクに本格的な暑さがやってきた。日中は35度を超え、夜になっても気温は下がらない。暑さのせいか寝付きが悪く、なんとなく疲れが取れない。どうにかスッキリしたいが、何をすればいいのか分からない。そんな時、ふと「逆にサウナに入るのはどうだろう?」と思いついた。汗をしっかりかけば、体温調整もうまくいくかもしれない。バンコクには日本風の温泉施設があるので、週末に行ってみた。まずは軽く温泉で体を温め、そこからサウナへ。日本式の本格的な熱気に包まれ、じわじわと汗が流れる。10分後、サウナから出て水風呂に飛び込むと、一気に体が冷えてシャキッとした。
「さて、問題はここからだ。」バンコクの蒸し暑い外で、本当に外気浴なんてできるのか? 試しに外へ出てみると、思いのほか気持ちがいい。外気浴エリアは日陰になっており、体が芯から温まったせいか、そよ風が心地よく、じんわりとクールダウンしていく。頭がクリアになり、深呼吸すると全身が軽くなるような感覚。結局、合計3セット、サウナ→水風呂→外気浴を楽しんだ。
その夜は久しぶりにぐっすり眠れた。暑さで寝苦しいなら、むしろ汗をかいて整えたほうが快適に過ごせるのかもしれない。「暑いからサウナなんて地獄」と思っていたけれど、これは新たな発見だった。
沖吉慶也