類皮のう胞(Dermoid Cyst)とは
のう胞(Cyst)とは、身体に生じた病的な袋状のものを指すことばですが、そのうち、胎児期に、将来皮膚などを構成するはずであった部分が体内に取り残されたものを類皮のう胞と呼びます。そのなかには液状の内容物が入っていることが多く、ほとんどが良性であることから放置しても大丈夫とされますが、サイズが大きなものや周囲の臓器への影響を与えるものは、激しい腹痛や嘔吐を引き起こす場合があり、手術による摘出を必要とします。からだのどの部分にも発生しますが、小児期や若年女性では腹部、特に卵巣に見つかることがよくあります。