血液型 |
ABO式 |
大きくA,B,O,ABの4つの型に分けられます。小児では、1歳~3歳で血液型の反応はほぼ成人並みになりますので、その間に3度目の検査をすることがあります。 |
Rh式 |
ABO型と共に重要な血液型にRh型があります。輸血のために何型か知っておく必要があります。日本人の多くはRH (+)です。 |
貧血 |
血清鉄 |
血清中に含まれる鉄分を調べます。低下だけでなく鉄の増加にも注意が必要です。 |
フェリチン |
鉄を貯蔵する蛋白で身体の鉄貯蔵量を表し、鉄欠乏性貧血などの指標となります。また、炎症反応や悪性腫瘍などの腫瘍マーカーとしても使われます。 |
炎症反応 |
C反応性蛋白 |
炎症や組織の破壊が起こるとすぐに増える蛋白質です。回復と共に減少するので炎症症状の指標となります。 |
赤沈(血沈) |
赤血球が試験管内を沈んでいく速度を計測する検査で、感染症や炎症性の病気などで進みが速くなります。 |
リウマチ |
リウマチ因子 |
慢性関節リウマチや膠原病で陽性率が高くなります。 |
糖代謝 |
空腹時血糖値 |
血液中のブドウ糖濃度で体のエネルギーとして大切な栄養素です。糖尿病の重要な指標の一つで、食事の影響を受けるので空腹時に検査をします。 |
グリコヘモグロビン(糖代謝) |
過去2~3ヶ月の平均的な血糖値を反映します。高血糖状態が続くと高くなります。糖尿病での血糖値管理に有用です。 |
脂質代謝 |
総コレステロール |
体の脂肪成分の一つで、血管を強化する物質として重要です。多すぎると動脈硬化症などの生活習慣病の原因となります。 |
HDLコレステロール |
善玉コレステロールと呼ばれ、血管に付着したコレステロールを取り除き、動脈硬化を防ぎます。 |
LDLコレステロール |
悪玉コレステロールと呼ばれ、増加するとコレステロールが血管壁に溜まり、動脈硬化が進行します。動脈硬化の直接的な危険因子です。 |
クレアチンキナーゼ(心臓/筋肉細胞の代謝) |
心臓や骨格筋などの損傷の程度を反映します。心筋梗塞などの心臓病や筋肉の病気で高くなります。 |
電解質 (Ka, Cl, Na) |
体内の水分調節の状態をみます。腎臓の病気やホルモンの異常、脱水などで高くなったり、低くなったりします。 |
尿酸代謝 |
尿酸値 |
細胞を作る際の成分であるプリン体が分解してできた老廃物で、腎臓から排泄されます。痛風や腎臓の機能障害の指標になります。 |
肝機能 |
総蛋白 |
肝臓の作業能力・栄養状態のチェックができます。また、腎臓病の時に減少することがあります。 |
アルブミン |
肝臓で合成されるたんぱく質で、この値が低くなると肝硬変・腎臓病の可能性があります。 |
SGOT (AST) |
肝臓、心臓、筋肉の細胞に多く含まれている酵素で、肝障害や心筋梗塞などで高くなります。 |
SGPT (ALT) |
肝臓に多く含まれている酵素で肝臓や胆道の病気で高くなります。肝臓細胞の障害を敏感に反映します。 |
ガンマGT |
肝臓や胆道の病気で異常を示し、アルコール性肝障害でも高くなります。 |
総ビリルビン |
胆汁色素で、主に肝臓・胆道の障害で高くなり、黄疸の指標になります。 |
直接ビリルビン |
総ビリルビンの中の分画で黄疸の指標になります。肝細胞における抱合以後の処置過程異常や胆汁流出障害によって上昇します。 |
アルカリホスファターゼ (ALP) |
肝臓、胆嚢、腎臓、骨などの病気で高値になる酵素です。 |
コリンエステラーゼ (CHE) |
肝臓の病気で低くなり、有機リン剤による中毒でも低くなります。脂肪肝では高くなります。 |
腎機能 |
クレアチニン |
血液中のクレアチンの濃度から、腎臓の排泄機能の状態を調べます。 |
尿素窒素 |
蛋白質が分解されたもので、腎臓の機能が低下すると高くなります。 |
膵臓機能 |
アミラーゼ |
膵臓や唾液腺から分泌される消化酵素で、脾臓や唾液腺の病気で高くなります。 |
乳酸脱水素酵素 (LDH) |
広く体内各臓器に存在する酵素で、臓器の損傷の程度をみる一次的な検査として重要です。特に肝臓や血液の病気などで高くなります。 |
ホルモン |
甲状腺刺激ホルモン(TSH) |
甲状腺ホルモンの分泌を調整する脳下垂体から出されるホルモンで、甲状腺の病気を診断するための検査です。 |
トリヨードサイロニン(T3) |
甲状腺ホルモンの一種でエネルギー代謝の調節や自律神経をコントロールしています。甲状腺機能の亢進、または低下で日常生活に支障を来たすことがあります。病気の程度や治療効果の目安となります。 |
遊離トリヨードサイロニン(Free T3) |
遊離サイロキシン (T4 and Free T4) |
感染症 |
HIV抗体検査(TSH) |
後天性免疫不全ウイルスに感染しているかがわかります。陽性の場合は、さらに確認のための検査が必要です。 |
梅毒検査(T3) |
梅毒は血液や体液を介して感染します。この検査は、梅毒に感染しているかどうかを調べる検査です。 |
風疹抗体検査 |
風疹ウイルスに対する抗体があるかどうかを調べます。 |
ヘリコバクターピロリ抗体検査 |
血液中のヘリコバクターピロリ菌に対する抗体を調べ、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。なお、ピロリ菌除菌処理後の抗体価の低下には時間がかかるため陽性になる場合があります。 |
感染症 (肝炎) |
A型肝炎抗体検査 |
A型肝炎は水や食べ物から経口感染します。この検査は、A型肝炎ウイルスに対する抗体(予防の免疫)を持っているかどうかを調べる検査です。 |
B型肝炎抗原検査 |
B型肝炎は血液・体液を介して輸血や性行為などにより感染します。この検査は、B型肝炎のキャリアかどうか、慢性肝炎、肝硬変、肝がんの原因になることもあるB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。 |
C型肝炎抗体検査 |
C型肝炎は主に血液を介して輸血や性行為などにより感染します。この検査は、C型肝炎のキャリアかどうか、慢性肝炎、肝硬変、肝がんの原因になることもあるC型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。 |