
片頭痛は、頭の片側または両側にズキズキとした痛みが起こる慢性的な頭痛です。発作は数時間から数日続くことがあり、日常生活や仕事に支障を及ぼします。原因は脳内の神経や血管の変化が関係すると考えられており、女性に多く見られるのも特徴です。単なる頭痛と思われがちですが、繰り返し起こる場合は適切な診断と治療が必要になります。発症年齢は幅広く、働き盛り世代にも少なくありません。

片頭痛では頭の痛みだけでなく、吐き気や嘔吐、光や音への過敏症状を伴うことがあります。また、発作の前に視界がチカチカする前兆」が現れるケースも。症状が強い場合は横にならなければならないほどで、仕事や家事が困難になることもあります。疲労、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの変化などが発作の引き金になるとされています。
片頭痛は問診や症状の経過をもとに診断されますが、必要に応じてMRIなどの検査を行い、脳腫瘍や脳卒中など他の病気との鑑別を行います。治療には発作時に痛みを抑える薬や、発作の頻度を減らす予防治療を行うことも。当院では、麻酔不要の経頭蓋磁気刺激療法(TMS)も導入しています。脳に磁気刺激を与えて神経に作用させ、片頭痛の予防・改善を目指す治療法です。

片頭痛の管理では、薬による治療だけでなく生活習慣の見直しも重要です。十分な睡眠、規則正しい食事、適度な運動は発作予防につながります。また、自分の生活状況を把握し、ストレスや過労を避けることも大切。頭痛を我慢し続けるのではなく早めに専門医へ相談することで、症状をコントロールしやすくなり、生活の質の向上にもつながります。頭痛日記をつけることも、誘因の特定や治療方針の検討に役立つかもしれません。