胃食道逆流症は、胃酸が胃から食道へ逆流することによって起こる消化器系の疾患です。性別や年齢を問わず誰にでも起こり得るもので、乳児でも症状が出ることがあります。代表的な症状は、胸の痛み(焼けるような感覚)と頻繁なげっぷで、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
胃食道逆流症は主に不適切な生活習慣に起因します。例えば:
これらの症状で他の診療科を受診し、最終的に胃食道逆流症と診断されるケースもあります。
これらの要因は、食道下部括約筋を弛緩させ、胃酸の逆流を引き起こしやすくします。
ストレスは胃食道逆流症の発症に大きく関係しています。ストレスによって食道知覚過敏という状態になり、わずかな酸でも強い症状が出るようになります。精神的な影響で症状が悪化する例も多く報告されています。
生活習慣の見直しは、決して負担の大きいものではありません。医師からは、摂取する食品の種類や量に関する具体的な食事指導が行われるほか、就寝の少なくとも3時間前からは食事を控えるといったアドバイスがされます。
さらに、禁煙と禁酒も、症状の発生を抑えるために非常に重要なポイントとなります。
典型的な症状(胸やけ・げっぷ)に対しては、生活改善や薬で多くが改善します。
しかし、改善しない場合や診断が不明確な場合は、
などの詳細検査が行われます。
市販の制酸剤などは一時的な効果がありますが、長期間の自己判断による使用は推奨されません。症状の原因が胃食道逆流症でない可能性もあるため、必ず医師の診断を受けてください。
放置して慢性化すると、胃酸の逆流(逆流性食道炎)は食道潰瘍や、食道が狭くなって食べ物が飲み込みにくくなる「食道狭窄」を引き起こす可能性があります。
さらに重症化した場合、食道下部括約筋が常に酸にさらされる状態が続くことで、食道の細胞が変異しやすくなり、最終的に「食道がん」を発症する危険性もあります。
バンコクにあるサミティベート病院・消化器科では、タイはもちろんのこと、アジア地域における胃腸器科領域における最先端の医療技術の提供に取り組んでいます。また、日本人に罹患の多い診療領域なので、2014年に提携した神戸市の医療法人薫風会 佐野病院やオリンパス社との医療面での提携もさらに充実させていく予定です。
元記事:https://www.samitivejhospitals.com/article/detail/gerd
Anupong Tangaroonsanti医師 サミティベート スクムビット消化器科
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